2024年4月26日発売！はせくらみゆき最新刊
私たちに刻まれた縄文の記憶とは？
日本人の美意識の原型とは？
これから始まる黎明（れいめい）の時代
「ネオ縄文」に向けて――
皆様、こんにちは。はせくらみゆきです。
このたび、作家生活60冊目となる書籍を上梓させていただきました。
タイトルは「縄文からまなぶ33の知恵」と申します。
かねてより大好きだった縄文時代（特に土偶）にフォーカスして、オタクらしく（笑）、研究してきたものと、縄文遺跡等を訪れ、瞑想の中で、祖先の意識と繋がりながら感じ取ったものを、イラストたっぷりの本として一冊にまとめました。
この本は、特に縄文時代について学ぶ本、というよりも、
かつての私たちの祖先が、同じ大地の上を踏み、
どのような想いで暮らしを営み、
遠き子孫である私たちに、
何を分かち合いたいと願っているのか？
を多角的な視点で捉えながら、考察していった書籍となります。
具体的にどのような内容かといいますと・・・、
（目次の一部をご紹介しますね）
― 目次より一部抜粋 ―
【第1章】
縄文人は「海の民」
・日本列島に住み着いた人々
・失われた大陸の面影
・驚くほど長く続いた縄文時代
・繋いできたいのちの歴史
・古代を知って未来を想う など
【第2章】
縄文人の暮らしと一生
・縄文人のファッション
―オシャレな縄文女子
・幅広い海洋交易ネットワーク
・縄文人の一日
・耕さずして定住化の知恵と
工夫を図った人々
・母なるふところは竪穴住居
・勾玉は語る
・あえて進化しないという選択
・縄文の食生活
・縄文人の一生 など
【第3章】
縄文の信仰 ― 土偶は語る
・縄文人の子育て
・貝塚は語る
・環状集落と環状列石
・祈りが結晶化された
古代のモダンアート
・自然崇拝
・火焔型土器に託されたヒミツ
・縄文土器の宇宙 など
【第4章】
縄文と言葉について
・縄文的コミュニュケ―ション術
・言葉の獲得と縄文人
・虫の音が聞こえるということ
・母音語族の秘密
・二足直立できるということ
・高次元と繋がっていた私たち
など
【第5章】
私たちの暮らしの中に、
今もなお生きている「縄文」
・包み込む和の国
・森の国のあるがまま
・大自然の中にカミを見る
・神道と縄文の面影
・野生の思考と縄文の心
・古代と未来を繋ぐ鍵 など
遥か昔、同じ大地のこの上で、
野山を駆け抜け、獲物を追い、
食べられる草や実を拾い、
海辺で貝を拾ったり、魚や海藻を採って暮らしていた民がいた。
石や骨を使って、使いやすそうな道具を作った。
土と水をこねて、炎にくべて、便利な器も作った。
たくさんの人型をつくって、お祀りもした。
お母さんのお腹の中に戻ったような家に住んで、みんな仲良く暮らした。
祭りの日は、みんなで歌った。踊った。愛し合った。
たくさん笑って、泣いて、分かち合って、暮らした。
自然も人も動物も、皆、彼らの大切な仲間だった。
なぜなら、それらすべての中に、カミサマが宿っていたから。
自然の恵みを必要なだけ受け取り、愛した。
人を殺める武器を、武器を「発明」しなかった。
いや、したくなかった。
話が合わなければ、離れて暮らせば、それでいい。
いくさのない時代を、一万年以上に渡って続けてきた人々。
おひさまと大地、祖先を敬いながら、助け合って暮らしていた人々。
それが、私たちの遠き祖先—縄文人といわれた人々だった。
その血は、脈々と受け継がれ、今も私たちの中に生きている。
さあ、私たちの血の奥に刻まれた、記憶の扉を開けにいこう。
太古と今を繋げて、新しい物語をあなたの今に書き加えよう。
